良い借金と悪い借金

マネーリテラシー

良い借金はお金を増やす借金

お金を借りることに抵抗がある人もいるけど、正しい使いみちのためなら、借金はありだと考えよう。借りたお金を増やして返せるのならば、借入はした方が良いよ。
でも増やして返せないのならば、良い借入とは言えないよね。浪費や消費のためなら、悪い借金。
直接的または間接的に投資の金額を高めるための借入なら、前向きに検討してみよう。

“直接的”はわかりやすいと思うけど、借りたお金そのものを投資に使うこと。
“間接的”はイメージしやすいように、進学のための教育ローンを例に考えてみよう。
手元に現金があって、進学にかかるお金は全て払えるとする。でも現金では払わず、金利2%で教育ローンを組んでみたとしよう。手元資金を投資に回して、2%を遥かに上回るリターンで運用できた場合、借入した方が良いよね?

金融機関ははっきりとした使いみちがなければお金は貸してくれない(株式投資のための借入は難しい)けれど、教育ローンとしてなら借りやすいし、手持ち資金は投資に使える訳だから、結果的には投資のためにお金を借りているのと同じことになるよね。

よく言われたりするけれど、どれだけお金を借りられるか?は、その人の信用力でもあるんだ。相手から”返してもらえる”と思われなければ、貸してくれないからね。1億円借りられる人は、1億円貸しても大丈夫な人ってことだよね。

良いお金の使い道であるならば、借りられるだけ借りた方が良いと覚えておこう。

悪い借金はお金を生まない借金

反対にだめな借金についても知っておこう。わかりやすいのは消費・浪費に使う目的なら悪い借金だね。お金を増やさない借金はNGとなると、住宅ローンも良くないとされているよ。

住宅は資産になるという人もいるけど、お金持ちのいう資産は”お金を増やすことができるもの”。住宅そのものは新たなお金を生み出さないから、良くない借金とみられているんだ。

5000万円の住宅ローンを組んで、一戸建てを購入。建物2500万円、土地2500万円の価値があったとして、ローンを完済するころには建物の価値はほぼなくなるからね。5000万円使って土地の2500万円しか資産として残らないなら、お金は減ったということになってしまうんだ。
理解はできるけれど、ローンを組まずに住宅を購入するのは現実的には難しいから、割り切って考えるしかないけどね。だからそういうものとだけ知っておこう。

一方で、高齢になると賃貸住宅が借りられなくなるという別の問題もあるから、自分の住める場所があるというのはメリットもあるけど…。それと、家族の想いがつまった場所を残せるというお金には換算できないところもね。

いずれにせよ、主目的が無駄遣いのための借金ならやめておこう!

(不動産投資のための借入は、収益を生み出す可能性があるからありということだね。)

借入の良し悪しは「活きた金にするのか、死に金にするのか次第」

結局はこれに尽きるかな。借入したその先の一手が見えているのならば、借りられるだけ借りようというのが結論。
目の前に100万円があるとして、これが借金で手にしたお金でも、自分自身のお金でも、将来的にいくらになっているか?という視点を持ってほしい。
10%の複利運用で1年後に110万円に、2年後に121万円に…10年後は260万円になってくれるんだ。もしも20%の複利運用なら10年後は620万円だよ。

“100万円の借入”は10年で数百万円の効果が得られると思うと、借金は悪いと思えるかな?借りたくならない?(借りたくても高金利はNG!
でも100万円を無駄遣いしてしまったら、借金が残るばかりか数百万円失うこととになるよね…。


好きなだけお金が使えるようになるまでは、まずは稼ぐ&貯めるステージからスタート。目の前の1万円も大切にしよう。今の1万円は将来も1万円ではなく、数万円の価値があるのだから。
そんな意識を持っていてほしいな。

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